美少年酒造 緒方直明社長
三笠フーズ(大阪市)による汚染米の不正転売事件で被害企業とされている美少年酒造(熊本県城南町)が、少なくとも20数年にわたり、三笠側に原料米の精米を依頼した際に一部を安価な米に差し替え、差額分を裏金として受け取っていたことが31日、分かった。同社が記者会見して明らかにした。大阪、福岡、熊本の3府県警合同捜査本部も事実を把握している。
同日夜に熊本市内で記者会見した美少年酒造の緒方直明社長(61)は「経営が厳しくて不良債権の処理が進まず、決算も粉飾した。誘惑に負けてやってしまった。消費者の皆さまには一言の弁解もできない」と謝罪、「事故米の問題とは別であることを理解してほしい」と述べた。
緒方社長の説明によると、三笠フーズの関連会社「辰之巳」は、美少年酒造から送られてきた国産の1等米を三笠フーズ社長の冬木三男被告(73)=2件の不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴=が仕入れた等級の低い安価な米と差し替えて精米、1等米は市場で売りさばいていた。
1等米の売却金から実際に精米した米の代金を差し引いた余剰金は毎年約140万-150万円に上り、冬木社長自身が年に1回、現金で手渡しに来たという。
緒方社長は「自分が入社した1982年以前から始まっていた。87年に社長に就任してから2、3年はいったんやめたが、辰之巳から誘われて再開し、2007年まで続けていた」と述べ、捜査本部は三笠側も一部を利益として得ていたとみている。

記者会見で頭を下げる美少年酒造の緒方直明社長(左)ら=31日午後10時10分ごろ
http://www.gifu-np.co.jp/news/zenkoku/main/CN20090331010011420101463A.shtml
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